いきなり補えばいいとは限りません
「体質改善をしたいです」
漢方相談でも、よく聞く言葉です。
たしかに、冷えやすい、疲れやすい、胃腸が弱い、眠りが浅い。
こうした不調は、少しずつ整えていきたいですよね。
ただ、漢方では、
体質改善は「何かを足せば進む」とは限らないと考えます。
たとえば、胃腸が弱っている人に、いきなり栄養のあるものや補うものを増やすと、かえって重くなったり、もたれたりすることがあります。
冷えがあるからといって、
温めるものをどんどん増やせばいいとも限りません。
水分がたまりやすい人、お腹が張りやすい人、胃腸がうまく動いていない人では、先に整えた方がいい部分があることがあります。
漢方では、
・まず負担を減らす→・流れを整える→・胃腸を立て直す→・そのうえで補う
というように、順番を大事にします。
たとえば、
水分のとりすぎで重だるさがある人、
食べすぎで胃もたれしている人、
湿がたまってベタつきや張りがある人。
こうした方は、
先にそこを軽くした方が、体質改善が進みやすいことが大いにあります。
逆に、順番を飛ばして
「とにかく補う」
「とにかく温める」
を先にやると、うまくいかないことがあります。
体質改善で大事なのは、
何が良いかだけでなく、
今の自分に何が必要で、何を先にやるべきかを見ることです。
体を整えるときは、
たくさん足すことより、
まず、順番を間違えないことが大切です。
