足のつりについて

足がつるとき、まず芍薬甘草湯を思い浮かべる方も多いかもしれません

足がつるときの漢方薬として、
芍薬甘草湯をご存じの方もいると思います。
実際、急に足がつったときに使われることが多く、
「足のつりといえばこれ」という印象を持っている方も少なくありません。

ただ、ここで少し考えたいのは、
「なぜ足がつるのか」ということです。

繰り返す足のつりでは、背景を見た方が良いことがあります

たまたま疲れた日に、一度つる、
立ち仕事のあとに、一時的につる、
というのであれば、まず急場をしのぐ考え方もあります。

でも、
・夜中によくつる
・明け方に繰り返す
・最近つる回数が増えてきた
・冷えるとつりやすい
・疲れると決まって出やすい
というように、慢性的に続いている足のつりでは、
単に「つったから抑える」だけでは見えにくいものがあります。

足のつりは、筋肉の急な引きつりだけでは終わらないことがあります

足のつりは、筋肉が急に縮んだ結果として起きていますが、
その背景には、筋肉や筋をうまく養えていないことや、
冷え、疲労の蓄積、めぐりの悪さが隠れていることがあります。

漢方では、こうした慢性的な足のつりをみるとき、
その場の引きつりだけでなく、
つりやすい体の状態が続いていないか
を考えます。

たとえば、疲れたときほどつりやすい。
これは、体を養う力が落ちている時に起こりやすい形です。

冷えた夜や冬場に増える。
これは、冷えによって筋肉が引きつりやすくなっていることがあります。

また、むくみや重だるさを伴う場合には、
水の停滞が関わっていることもあります。

慢性的な足のつりを漢方ではどう考えるか

つまり、芍薬甘草湯が「足がつったとき」の代表的な漢方だとしても、
慢性的に繰り返す足のつりでは、
その奥にある体質や背景まで見た方が良いことがあります。

漢方では、足のつりもひとまとめにはせず、
血虚、冷え、水の停滞
といった方向から見ることがあります。

同じ「足がつる」でも、
夜中に起きるのか、冷えと一緒に出るのか、疲れた後に目立つのかによって、
考え方は少しずつ変わってきます。