目の疲れは、「使いすぎ」だけでは片づけにくいことがあります
目が疲れる、しょぼしょぼする、夕方になると見えにくい。
こうした不調があると、まず「目を使いすぎたのかな」と考えやすいものです。
もちろん、スマートフォンやパソコンを見る時間が長ければ、目は疲れます。
それ自体は間違いありません。
ただ、同じように目を使っていても、
あまりつらくならない日もあれば、
やけに重く感じる日もあります。
乾く感じが強い日もあれば、
まぶしさが気になる日、
目の奥が重い日、
夕方になると急にぼやける日もあります。
こういう違いがあるということは、
目の疲れは単に「使った時間」だけでは決まらない、ということでもあります。
よく見ると、目がつらい日は、体のほうにも少し癖が出ています。
寝不足の日に悪化しやすい。
考えごとが続いた日に、目の奥まで張る。
疲れがたまると乾きやすくなる。
胃腸の調子が悪いと、なんとなく目まで重い。
目だけを見ていると気づきにくいのですが、
実際には、目の疲れはその日の体調をかなり反映しています。
漢方では、目はただの視覚の器官というより、
消耗の影響が出やすい場所
張りつめた状態が現れやすい場所
として見ることがあります。
たとえば、ずっと集中が続いているとき。
頭は休んでいないのに、体だけ休ませようとしても、目の疲れは抜けにくいことがあります。
逆に、しっかり眠れて、食事も落ち着いていて、気持ちにも少し余裕があるときは、
同じように目を使っていても前より楽に感じることがあります。
目の疲れから全身を見る
目の疲れは
「目の問題」ではあるけれど、
同時にその人の消耗の出方でもあります。
だからこそ、目薬や休憩だけでは追いつかないと感じるときには、
目そのものだけでなく、
睡眠、疲れ方、乾きやすさ、緊張の続き方などを一緒に見た方が、かえって分かりやすいことがあります。
目の疲れは、毎日の中で当たり前になりやすい不調です。
けれど、当たり前になっているからこそ、
「自分はずっとこうだから」と見過ごしやすいものでもあります。
本当は、目が疲れているというより、
体が疲れていることを、目が先に教えているのかもしれません。
