胃もたれは、「消化できない」の前に「降りない」ことがあります
胃もたれというと、
食べた物を消化できていない感じ、
胃が弱っている感じ、
そんなふうに考えられることが多いと思います。
もちろんそれもあります。
ただ、胃もたれの中には、単に消化が遅いというより、
食べたものがうまく下に降りていかない ような感じとして出ているものがあります。
食後、いつまでも上の方に残る。
胸のあたりでつかえる。
げっぷが増える。
お腹全体が重いというより、みぞおちから上がふさがるように感じる。
こういう胃もたれは、
「弱っている胃」だけでは説明しにくいことがあります。
漢方での胃の働き
漢方では、胃は受け取ったものを下に降ろしていく働きを持つと考えます。
この流れがうまくいかないと、
たくさん食べていなくても、
やさしい物を食べていても、
「残る」「つかえる」「降りない」という感覚になりやすくなります。
だから胃もたれを見るときには、
胃が弱いかどうかだけでなく、
上につかえている感じがあるか
げっぷが出るか
胸のあたりまで苦しいか
というところが意外と大事になります。
実際、食欲そのものはあるのに、食後だけ急に重くなる方もいます。
量は多くないのに、なぜか流れが止まったようになる。
そういうときは、単純な食べすぎより、
胃の「降ろす力」や、つかえた感じの方が前に出ていることがあります。
つまり、胃もたれがあるからといって、必ずしも「弱い」だけではないことです。
張りつめているとき。
気を使っているとき。
考えごとが続いているとき。
こういう日は、胃の中そのものより、
体全体の流れが上手くほどけず、食後のつかえとして出ることがあります。
つまり、胃もたれは
「何を食べたか」だけの問題ではなく、
食べたものを受け取って、下に降ろしていける状態かどうか
という問題として見ると、急に分かりやすくなることがあります。
ただ重いのか。
上につかえるのか。
げっぷと一緒に出るのか。
食欲はあるのに降りないのか。
この違いを見ていくと、
同じ「胃もたれ」でも中で起きていることは少し違って見えてきます。
