腰痛について

同じ腰痛でも、休んだ方がよいタイプと、少し動いた方が楽なタイプがあります

腰が痛いとき、多くの人はまず
「無理せず休んだ方がいいのかな」
と考えると思います。

もちろん、それが合っている腰痛もあります。
ただ実際には、腰痛はいつも「休めば楽になる」とは限りません。

むしろ、
・じっとしていると固まってつらい
・朝起きた直後は痛いのに、動いているうちに少しましになる
・長く座ったあとに立ち上がるとつらい
・少し体を動かした方が楽になる
という腰痛もあります。

逆に、
・動くほどつらい
・疲れた日に悪化しやすい
・夕方になると腰が抜けそうに重だるい
・休むと少しましになる
という腰痛もあります。

腰痛は、「どこが痛いか」だけでは分かりにくいことがあります

ここで大事なのは、
「腰が痛い」ということより、休むとどうなるか、動くとどうなるか です。

腰痛というと、痛む場所ばかりに意識が向きやすいですが、
実はそれと同じくらい、
体を動かしたときにどう変わるか、が手がかりになります。

たとえば、少し動いた方が楽になる腰痛は、
固まりや巡りの悪さが関わっているような出方をしていることがあります。

一方で、休んだ方が楽で、疲れると悪化しやすい腰痛は、
支える力の弱りや、冷え、消耗が背景にあるような出方をしていることがあります。

つまり腰痛は、「痛いから安静」
とひとまとめにすると、見えにくくなることがあります。

漢方ではどう考えるか

同じ腰痛でも、
・動くと楽なのか(停滞タイプ:寒湿、瘀血)
・休むと楽なのか(腎虚)
・朝がつらいのか(寒湿)夕方がつらいのか(腎虚、瘀血)
・同じ場所が刺すように痛むのか(瘀血)
・体が冷えると強くなるのか(寒湿)
で、見え方はかなり変わります。

腰痛は、痛みの強さだけでなく、
どうすると変わるか を見ると、少し整理しやすくなります。

「腰痛だから全部同じ」ではなく、
自分の腰痛は、休んだ方がいいのか、少し動いた方が楽なのか。
そこを意識するだけでも、見え方は少し変わってきます。