肩こりは、「肩が原因じゃないこと」があります
肩こりというと、
「肩の筋肉が固まっている」
と考えるのが普通だと思います。
だから、揉む、ほぐす、温める。
これは間違っていません。
ただ実際には、
肩をいくら触っても楽にならない肩こり
もあります。
たとえば、
パソコン作業をしているとき。
スマホを見ているとき。
集中しているとき。
気づくと、肩に力が入っています。
このとき、肩がこっているというより、
無意識に力を入れ続けている状態になっています。
さらに、気を使う場面。
人と話しているとき。
緊張しているとき。
ミスしないように気を張っているとき。
こういうときも、肩に力が入りやすくなります。
しかも、自分ではあまり気づいていないことが多い。
つまり肩こりは、「固まったからほぐす」だけでなく、
そもそも力が入り続けている状態があるかどうかも関係しています。
だから、
・ほぐしてもすぐ戻る
・マッサージのあとだけ楽
・仕事中にどんどん重くなる
という肩こりは、
肩の問題というより、
使い方や緊張の入り方の問題になっていることがあります。
こういう肩こりに対して、漢方では
「固まった肩をゆるめる」というよりも、
緊張しやすい状態そのものをゆるめる
という見方をすることがあります。
漢方ではどう考えるか
たとえば、
気を使うと肩がこる
イライラやストレスと一緒に出る
胸や脇も張りやすい
こういったタイプでは、
流れの滞りをゆるめるような処方が使われることがあります。
代表的なものとしては、
逍遙顆粒のように張りつめやすさをゆるめながら、全体のバランスを整えていくものがあります。
また、冷えるとこりやすく、温めると楽になる肩こりでは、
独歩顆粒のように巡りを温めながら整える方向が合うことがあります。
一方、疲れると悪化し、慢性的で回復しにくい肩こりでは、
婦宝当帰膠のように体を養う方向が必要なこともあります。
このように肩こりも、
「こっている場所」だけで見るのではなく、
どういうときにこるのか
を見ることで、考え方が変わってきます。
