耳鳴りについて

耳鳴りは、「あるかどうか」だけでなく、音の性質でも見え方が変わることがあります

耳鳴りというと、
「耳の中で音がする」
ということ自体に意識が向きやすいものです。
もちろん、それ自体が気になる症状なのですが、
実際には耳鳴りは、あるかないか、だけで見ても分かりにくいことがあります。

たとえば、
・キーンと高く響くように感じる
・ブーン、ゴーという低い音が続く
・ずっと一定ではなく、疲れた日に強くなる
・静かな場所や夜になると気になりやすい
・イライラした日や、考えごとが多い日に目立つ
こうした違いです。

同じ耳鳴りでも「どんな音に感じるか」「どういうときに強くなるか」
で、見え方はかなり変わってきます。

音の高さや響き方にも、違いがあります

耳鳴りは、「音がしている」という一点だけでまとめられやすい不調です。
けれど実際には、音の高さや響き方に、そのときの体の偏りが出ることがあります。

たとえば、高く張るような音が気になる方もいれば、
低くこもるように響く方もいます。

また、疲れた日に目立つ耳鳴りもあれば、
頭が張る感じや、のぼせ、イライラと一緒に出やすい耳鳴りもあります。
逆に、頭が重い、胃腸がすっきりしない、耳が詰まったように感じる、
という不快感と重なっていることもあります。

つまり耳鳴りは、「耳鳴りだからこれ」
とひとまとめにはしにくいものです。

どんなときに強くなるのかも、手がかりになります

ここで大事なのは、耳鳴りの有無だけではなく、

高い音なのか(肝陽上亢)低く響くのか(肝腎不足、痰湿)
ずっと続くのか(肝腎不足)波があるのか(肝陽上亢)
疲れたときに強くなるのか(肝腎不足、血虚)
イライラした日や、緊張した日に目立つのか(肝陽上亢)
頭重感や耳の詰まり感を伴うのか(痰湿)

といった、音の性質と出方の癖、を見ることです。

耳鳴りは、続くと不安になりやすい症状です。
だからこそ「耳に音がする」という結果だけで考えるより、
どんな音が、どんなときに気になりやすいのか を見た方が、少し整理しやすくなります。

耳だけでなく、全体の偏りの中で見ていきます

耳鳴りは、慣れてしまってそのままにされやすい一方で、
続くと気持ちまで消耗しやすい不調でもあります。
だからこそ、耳だけで考えず、全体の偏りの中で見た方が分かりやすいと思います。