「年齢のせい」だけでは片づけにくい疲れ方があります
「最近なんだか疲れやすい」
そう感じていても、忙しいからだろう、年齢のせいだろう、とそのままになっていることは少なくありません。
もちろん、単純に休みが足りていないこともあります。
ただ、疲れやすさには、ただの“頑張りすぎ”では説明しにくい出方があります。
たとえば、
・朝からすでに重だるい
・食後に急に眠くなって動けなくなる
・たいして動いていないのにすぐ消耗する
・人と会ったあとにどっと疲れる
・休んでも、前のように回復した感じがしない
こういう疲れ方です。
ここで大事なのは、
疲れているかどうかだけでなく、どう疲れるのか、です。
どう疲れるのか
同じ「疲れやすい」でも、
少し動くだけで電池が切れたようになる疲れ方と、
食後に重くなる疲れ方と、
気を使ったあとに一気に消耗する疲れ方では、
体の中で起きていることが同じとは限りません。
漢方では、疲れを“量”だけで見ません。
どの場面で崩れやすいか を手がかりにします。
たとえば、少し動いただけで疲れるなら、
体を支える力そのものが弱っている見方があります。
食後に眠くなる、胃もたれしやすい、甘い物や冷たい物で余計にだるくなるなら、
胃腸の働きがうまく追いついていないことがあります。
また、仕事や、対人関係のあとにぐったりする、
考えごとが多いと消耗する、
眠っても回復した感じがしない、という疲れ方では、
張りつめた状態が続いて、休むのが下手になっていることもあります。
つまり、疲れやすさは
「何か栄養を足せばよい」
「とにかく寝ればよい」
という単純な話ではありません。
補う方が合う場合もあれば、
まず胃腸を整えた方がよい場合もありますし、
張りつめた状態を少しゆるめた方が、かえって回復しやすくなることもあります。
漢方ではどう考えるか
疲れやすさを見るときに手がかりになるのは、
朝から疲れているのか(気虚・痰湿)
食後に強く落ちるのか(脾気虚・痰湿)
人に気を使ったあとに強く出るのか(気滞)
眠っても回復しにくいのか(気虚・血虚)
といった、疲れ方の癖 です。
「疲れやすい」は、毎日のことなので慣れてしまいやすい不調です。
でも、本来はもう少し楽に過ごせるはずの状態を、当たり前だと思っていることもあります。
なんでこんなに疲れやすいんだろう。
そう感じるときは、気合いや年齢だけで片づけず、
どういう疲れ方をしているのか を見直してみると、体の見え方が少し変わってきます。
