ストレスで食べすぎる人と、食欲がなくなる人。原因は同じかもしれません

食養生

ストレスがかかったとき、どちらのタイプですか。
「つい食べすぎてしまう」
「反対に、食欲がまったくわかなくなる」
反応は正反対に見えますが、中医学では、どちらも同じ状態から起きていることがあると考えます。

気の巡りが滞ると、体はおかしくなります

中医学では、体の中を「気(き)」というエネルギーが巡っていると考えます。
気がスムーズに動いているときは、感情も体も比較的安定しています。
ところがストレスや緊張が続くと、この気の流れが滞りやすくなります。
これを「気滞(きたい)」と言います。

気が滞ると、体のあちこちで「詰まり」が出てきます。

お腹が張る、ため息が出る、喉に何かつかえる感じがする、胸が苦しい。
こういった症状は、気の巡りが悪くなっているサインであることがあります。

食べすぎも、食欲不振も、気滞から来ることがある

気が滞ると、胃腸の動きにも影響が出ます。
食欲が止まらなくなる人は、気の滞りを食べることで紛らわせようとしている状態のことがあります。
食べている間だけ、詰まりが一時的にほぐれるような感覚です。
でも食べすぎると胃腸に負担がかかり、さらに気の巡りが悪くなる、という悪循環になりやすいです。

反対に、食欲がなくなる人は、気の滞りが胃腸を直接ふさいでしまっている状態のことがあります。
「食べなければ」と思っても、体が受け付けない感じです。
どちらも、ストレスへの反応が違うだけで、根本にあるのは気の流れの滞りです。

気の巡りを整えるために、まず見直せること

気の巡りに関わりやすい習慣として、以下のことが挙げられます。
深呼吸をしない(呼吸が浅くなっている)、体を動かす機会が減っている、同じ姿勢で長時間過ごしている、食事の時間が不規則になっている。
これらは、気の流れを滞らせやすい条件です。

特に呼吸は、気の巡りと直接つながっているため、意識的にゆっくり吐くだけでも体の詰まりが変わることがあります。

「気持ちの問題」ではなく、「巡りの問題」として見ると

ストレスによる不調は、気の持ちようで何とかなるものと思われがちです。
でも中医学では、気の巡りという体の状態として捉えます。
食べすぎてしまう自分、食欲がなくなる自分を責めるより、
今、気の巡りが滞りやすい状態にあると見た方が、対処しやすくなります。

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