むくみに利尿系のお茶やサプリを試しても、すぐ戻る理由

季節の養生

「むくみが気になって、利尿作用があるお茶やサプリを試した。たしかに一時的には楽になる。でもすぐ戻る」
こういう経験がある方は少なくないと思います。
これは、出すことはできても、たまりやすい状態そのものが変わっていないからです。

むくみは「たまりすぎ」ではなく「巡れない」状態

中医学では、体の水分は胃腸・肺・腎の働きによって全身を巡り、不要なものが汗や尿として出ていくと考えます。
この巡りがうまくいかなくなったとき、水分が特定の場所に滞ります。これがむくみです。
だから、排出を促しても、巡りそのものが改善しなければ、またすぐ同じ場所にたまります。
出すより先に、巡らせることを考えた方が根本に近いです。

巡りを滞らせているのは、胃腸の弱りのことがある

水分を全身に巡らせる働きの中心は、中医学では胃腸(脾)が担っていると考えます。
胃腸が元気なときは、飲んだ水分をうまく処理して全身に届けられます。
でも胃腸が弱っていると、水分の処理が追いつかなくなり、余分な水分がたまりやすくなります。
冷たいものや甘いもの、脂っこいものが続くと胃腸への負担が増し、水分の巡りがさらに滞りやすくなります。
「食生活は変えていないのに、なぜかむくみやすい」という方は、じわじわと胃腸の負担が積み重なっているのかもしれません。

夕方の足のむくみ、朝の顔のはれぼったさは何を見ているか

夕方になると足がむくむのは、重力で水分が下に滞りやすくなるためです。
朝の顔のむくみは、横になっている間に水分が上半身に分散した状態です。
どちらも、巡りが弱い状態で起きやすくなります。
雨の日や湿気の多い時期にむくみが強くなる方は、外の湿気が体の水分処理にさらに負荷をかけている状態のことがあります。

まず変えてみるとしたら

利尿系のものを試す前に、冷たい飲み物を温かいものに変える、甘いものを少し減らす、食後に少し歩くといった、胃腸と巡りへの負担を減らすことが先になります。
むくみを「排出の問題」として見るより、「巡りと胃腸の問題」として見ると、対処の方向が変わります。

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