漢方薬は長く飲まないと効かない?

漢方相談について

「漢方薬って、長く飲まないと効かないんですよね?」
店頭でもよく聞かれる質問です。
答えは、必ずしもそうではありません。

たしかに、体質や慢性的な不調を整えていく場合には、ある程度時間をかけて経過を見ることがあります。
でも実は、「漢方薬=何か月も飲まないと効かない薬」というわけではありません。

風邪の漢方は、むしろ早く効く

代表的なのが葛根湯です。
風邪の初期に使う漢方薬は、何週間も飲み続けるものではありません。メーカーの案内でも、通常は数日の服用で改善を見るもので、5〜6回飲んでも変化がなければ相談するよう案内されています。
こむら返りに使う芍薬甘草湯のように、短時間で効果が出る漢方薬もあります。
日本東洋医学会も、漢方には「短時間で効くもの」と「時間をかけて整えるもの」の両方があるとしています。
つまり、
漢方=ゆっくり効く
西洋薬=すぐ効く
と単純には分けられません。

では、なぜ「漢方は時間がかかる」と言われるのか

「何年も胃腸が弱い」
「ずっと疲れやすい」
「冷えやむくみを何年も繰り返している」
という場合。
長い時間をかけてできた体の状態が、漢方薬を数回飲んだだけで一気に変わるとは限りません。

こうした慢性的な不調では、「主訴が少し楽になった」だけでなく、
・食欲
・便通
・睡眠
・疲れ方
など、体全体がどう変化しているかを見ていきます。
漢方では、症状一つだけでなく、その人の全身状態の変化を見ながら処方を調整していくのが特徴です。

「効くまで我慢して飲み続ける」わけではありません

漢方薬だからといって、
「3か月くらい飲まないと分からないから、とりあえず続けましょう」
というものではありません。
慢性的な不調でも、ある程度飲んでいるのに何の変化もない場合は、そもそも今の漢方薬が合っていない可能性があります。
日本東洋医学会では、慢性の場合でも2〜4週間程度で何らかの改善の兆しがあるかを見ることを一つの目安としています。市販の漢方薬についても、クラシエは1か月程度服用して改善がなければ、薬が合っていない可能性があるため相談するよう案内しています。
だから、「長く飲めばいつか効く」わけではない——これは漢方相談ではかなり大事な考え方です。

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